Vapeリキッドを自作する1 ~必要なものをそろえる~
Vapeリキッドは自作することができます。これはVapeだけでなく、プルームテックのリキッドに使われている液体とも同じものです。ただし、プルームテックのリキッドにはニコチンは使われていません。
自作と言っても材料を買ってきて混ぜ合わせるだけです。
必要なものをみてみましょう。
・PG
・VG
・ニコチン(必要に応じて)
・香料(フレーバー、甘味料、メンソールなど)
・ユニコーンボトル
・シリンジ(注射器形状のもの)
・量り
PGとVGについて
ベースリキッドとも言います。
Vapeの材料のほとんどはこれです。プルームテックのカートリッジに入っているものも、これに香料などを足したものです。330mlで800円程度です。一般的な市販リキッドで2000円前後の30mlのボトルのものが、これひとつで31本できます。
30mlのボトル一本分であたり約26円です。
PGとVGの比率は、基本的に使う機材とミストの量で決めます。
PGが増えると、粘度が低くなってミストの量が減り、さらさらとしたリキッドができます。VGはどろっとしており、VGの比率があがると粘度が高くなってミストの量が増えます。
PODやペン型のAIOなど交換型既製コイルを使う場合は、粘度が高すぎるとリキッドの供給不足に陥り、ドライヒット(いがり)の原因になります。このため、5:5~3:7くらいが良いようです。
アトマイザーで自分でワイヤーを巻いてセッティングする場合は、粘度が高くても供給不足ということはありません。逆にアトマイザーからの液漏れを防ぐために少し粘度が高いものが好まれることもあります。
また、PGアレルギーの方やPGになんとなく拒絶感がある人は、VG100%のものを使うこともできます。ただし、ニコベには特殊なものを除き、ほぼ必ずPGが入っていますし、香料はPGベースのものが多いです。このため、ベースをVG100%にしても、数%はPGが入ってしまうことになります。VG100%の香料もあるので、それを使えばVG100%のリキッドを作ることも可能です。
PG100%とVG100%のものを別々に買ってももちろん構いません。筆者は2:8のものを使っています。香料やニコチンを入れると結果的に5:5~3:7程度に収まるからです。
ニコチンについて
こちらの記事を参照してください。
おすすめの購入先サイトです。
香料について
バニラエッセンスを使ったことがある方も多いと思います。ああいった食品用添加物、もしくはVape用のフレーバーを使います。
PGと水やエタノールのベースのものが多いです。おそらく自作リキッドでは一番のコスト喰いかと思われます。10mlが180円~500円程度します。プラス送料がかかりますが、自分の好みが分かればさほどコストはかかりません。
フレーバーの他に、好みではありますがメンソールと甘味料が必要です。
こちらは海外通販が有利です。
理由は海外サイトで有名ブランドのリキッドのクローンレシピや自作リキッドのレシピが数千と公開されているからです。たばこ風味のリキッドも海外サイトの方が充実しています……好みがありますので一概にはいえませんが、数が多い、人気フレーバーのクローンが多いという点は強みです。以下のサイトを少し見てみてください。
例えば、この中から何となく自分の好みに合いそうなレシピを見てみましょう。とりあえずこのサイトで一番人気のレシピです。サイトの使い方については別記事で紹介します。
% | Vendor | Flavor | ||
---|---|---|---|---|
3
|
(TPA) | Bavarian Cream | ||
3
|
(TPA) | Cheesecake (graham Crust) | ||
1
|
(TPA) | Dragonfruit | ||
4
|
(TPA) | Strawberry | ||
4
|
(TPA) | Strawberry (ripe) | ||
Total flavoring: 15.0% Steep Days: 5 Best VG: 0% Temperature: 0 | ||||
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国内産ではT&M
という会社が食品添加物として香料を販売しており、10ml一本178円~250円程度で手に入れることができます。送料が少し高めでお住まいの地域にもよりますが、800円~1200円ほどかかります。常飲レシピが決まれば、T&Mであれば100mlボトルで800円程度ですので、さらに節約ができます。Vape用にはフレーバーを利用してください。オイルなどはVapeには向きません。
ミコヤも同じく食品添加物系の香料を作っている会社で、30mlで650円弱+送料1000円です。
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これら日本産のフレーバーを使ったレシピは、数少ないブログ持ちのVaperさん方が、自身の経験だけで一から作り上げてくださっていますが、いかんせん数が少ないのが難点です。また、日本の香料メーカーはケーキ類やクリーム系の香料に癖があり、Vapeでは使いにくいところも難しいところです。フルーツ単品ですと、味が全くしなかったり、香りが飛んだり、アトマイザーを工夫しなければならなかったりと小回りが利かない部分があります。
しかし有名な日本産のリキッド、メガマスカットがT&Mのマスカットフレーバーとメンソールで作れるとの報告が多数あります。 コストは178円(マスカット)と適当なVape用メンソールリキッド300円~1000円程度です。が、筆者の環境では味が抜けたすーすーする汁しか作ることができず、挫折しました。こういったこともよくあります。リキッドの出来だけに依存せず、使用する機器の種類やセッティングによっても味の感じ方が大きく変わります。
うまくお気に入りに当たれば、海外通販に抵抗がある人には向いているでしょう。しかしながら、金額的には海外通販で有名香料を買った方が安くつきます。因みに筆者はT&Mであればパイナップルフレーバー10%前後にステビア汁(別途記します)を5%程度加えたものがお気に入りです。
ユニコーンボトル
ユニコーンボトルなどのボトル類です。はじめは100均で2本入りなどの適当なボトルを買うといいでしょう。自分の好みが定まるまでは、30ml程度のものが使いやすいです。
これは日本アマゾンのものですが、これは高価です。漏斗がついているところが唯一評価できます。メモリは1~2回の使用で消えてしまいます。メモリは計量に重量計を使いますので、必要ありません。急ぎの分だけAmazonで購入し、残りは中国のVapeサイトなどから5本セット5ドル前後のものをまとめ買いした方が安くつきます。しかしながら高額とはいえ、これで1500円程度ですので、5本あれば十分という人はこれ以上買う必要はありませんし、100均で適当なボトルを探してきくれば、それでもちろんそれ以上買う必要はありません。
シリンジ
1mlシリンジが、ニコチンを入れすぎた!などといった事故が起こりにくく、メモリも0.1mg単位でうたれており、便利です。筆者が見たときにはアマゾンで10本入りが361円でした。もちろん100均のものでもOKですが、たくさん(5ml~10ml程度)入るので注意が必要です。必ず0.1mg単位まで測れるものを探してください。
量り
これだけは選びましょう。0.01グラム単位で計量が可能なものを購入します。とはいえ、筆者が使っているものは700円弱(送料電池込み)です。
もちろん中国製の精度にある程度ブレのある商品なのかもしれませんが、Vape用のリキッドを作るにはじゅうぶんです。因みにシリンジで測ったニコチンを決まった量入れると、必ず0.xxと同じ数値を指しますので、もしかしたら精度もなかなかのものかもしれません。