禁煙とVape5 ~ニコチンについて3 ニコチンを市販リキッドに混ぜる~
リキッドとニコチンがそろったらそれらを混合します。
まずニコチンが入ってないリキッドについて。(価格参考:楽天より)
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こういうものですね。だいたい国産のものだと、10~100mlで1000円前後が多いようです。ブランドや人気商品だと高額になります。
これらはPG(プロピレングリコール)とVG(グリセリン)に香料や甘味料、清涼剤などが添加されてできています。内容物はプルームテックのカートリッジに入っている液体と同じです。
自分で作ることもできます。PGとVGがあれば、香料やメンソール、甘味料を足して、自分で作ることもできます。おおまかに自作リキッドなどと呼ばれています。
とりあえずここではニコチンが入っていないリキッドにニコチンを添加してニコチンの濃度を調整する方法を説明します。
必要なもの
・ニコチンベース(フリーベースorソルト)
・ニコチンが入っていないVape(電子タバコ)用リキッド。
・シリンジ(注射器タイプの方が使いやすい。スポイトは量がはっきりしないため)
ニコチンベースとリキッドを混合する際、二つの溶剤を合わせたときの濃度は、中学理科の食塩水の濃度の計算と同じ要領で行うことができます。
腐るほど見た問題だと思います。
5%の食塩水に水を加えて、濃度0.5%の食塩水を30ml作りたい。水と食塩水はそれぞれ何ml必要か?
これですね。
単純に5%の食塩水の量をxとして、
0.05x+(30-x)=0.005×30
0.05+30/x-1=0.15
30/x=0.15-0.05+1
30/x=1.1
1.1x=30
x=27.272……
5%の食塩水約2.73gに約27.27gの水を加えればよい。
ニコチンもこれと同じように計算します。
1mgは1000分の1gです。よって、1mgは0.001gです。
例えば50mgのニコチンベースを購入したとします。このベースのニコチン%はPG1mlにニコチンが0.05g含まれていますので、このニコチンベースは5%のニコチン溶液と捉えることができます。
こうやって計算するので、100mg/1mlのニコチンベースを買っておいた方が面倒が少ないのです。10%のニコチン溶液として計算が簡単になります。ただし濃度が濃くなればなるほど危険は増しますので、取り扱いには注意してください。
この場合、例えば10ml入りのノンニコチンリキッドを購入した場合、1mlを味見などで消費して、そこに1mlのニコチン液を入れれば10mgの濃さのニコチンリキッドが出来上がります。3mgを狙うなら、0.3mlを味見で使い、そこに0.3mlのニコチン液を加えれば完成です。
30mlのノンニコリキッドで3mg/1mlの濃度のリキッドを目指すなら、ノンニコを0.9ml抜いて0.9mlニコベを足し、6mg/1mlならばノンニコを0.6ml抜いてニコベを0.6ml足します。
また、こういった計算をしなくてもニコチン計算機で簡単に計算することができます。入力の間違いをすることもあるかもしれません。どんなに濃いリキッドでも24mgは超えません。30mlのボトルにニコベを0.72ml以上足すことはないと覚えておけば事故も無くなるでしょう。食塩水の計算が面倒くさかった!という人は、1mlのシリンジ(とても細いです)を買っておきましょう。これ以上使うことはありませんので、シリンジ1本分よりたくさん入れなければならない場合は間違っています。そのためにも必ず0.1ml単位で量れる1ml容量のシリンジを利用してください。
最近ではアマゾンなどからで購入しても、中国から直接送られてくるものもあります。この場合、注射針がついていることもありますので、怪我をしないよう、その取扱いにも注意してください。
ニコベを入れたら良く振ります。PGとVGは比重が違うので、ニコチンが上の方に浮いてしまいます。また、香料や甘味料で味付けされたリキッドも味にむらがありますので、リキッドチャージ(リキチャ。アトマイザーにリキッドを入れる事)する前には必ず良く振ってください。一分くらい振ると良いです。
あとはリキチャして吸います。
どうでしょうか?
たばこを吸ったときのようなひと口めのクラっと感はタールやアンモニアによる効果だといわれています。ニコチンは顔が熱くなったり、頭が重くなったりする感覚のほうです。2~3分吸ってみて、何も感じなければニコチン濃度が少なすぎるのかもしれません。また、1分程度で頭が重くなる、チェーンスモーキングをしたときのような具合が悪くなるなどがあれば、ニコチン量が多すぎるのかもしれません。
ムホッとむせるのは…… 初めてVapeを吸うときのあるあるです。すぐに慣れます。