Vapeリキッドを自作する8 ~VGとPGの比率について~

VGとPGの比率

なぜこれが話題になるのか……

実際にはほとんど問題となりません。お好みでどうぞ。

ただ以下の理由からVGとPGのバランスを考えることがあります。

 

ひとつはリキッドそのものの粘度の違いです。

RDAで利用する場合には粘度が高めのものの方が液漏れしにくいため、VGを多めに使う傾向があります。

しかしクリアロマイザー(コイルヘッド交換型のアトマイザー)やPODで利用する場合には、リキッドの粘度が高いと供給不足を起こしやすく、ドライヒットの原因となりますので、PGの量が多めのものが好まれる傾向にあるようです。PGが多めとはいっても、PGVGの比率はだいたい5:5程度までです。

 どんな道具を使ってどのように吸うか、それが粘度についての答えになります。

 

次にミストの量に影響があることがあげられます。

VGの比率が高くなるほどミストの量が増えます。このため、ミストの量が多い吸い方を好む人はVGの比率を上げることがあります。香料やニコチンベース以外をすべてVGで埋める作り方をMAXVGという言い方をしたりします。

 

最後に味への影響についてがあります。

一般的にPGが多い方が味が出やすいといわれています。しかしミストの質感も確実に味に影響を与えます。世界中のリキッド開発者の間で意見が分かれるところです。実際にフレーバーを運ぶのはPGなのかもしれないが、ある程度VGを多めにのせた方が味を濃く感じやすいという意見さえあります。

レシピサイトなどに掲載されているレシピのPGVGの割合には開発者の意図があります。開発者の味のイメージを大切にしたい場合は割合もその通りに作った方が良いと思われます。そしてやはりその通りに作ったものはおいしいと感じることが多い気がします。

筆者にとってはこの問題については正解はないように思えます。自作するときには口の中が一番気持ちいいと感じる濃さに調整すればいいと思います。また、リキッドがスイーツ系なのかフルーツ系なのか、またはタバコ系であるのかにもよって割合を替えていいと思います。

 

アレルギーやペットへの影響

まれにPGにアレルギーがある人がいます。プルームテックにもPGが使われていますので、これでアレルギーがあった人はすでにその時点で気づいていると思われます。こういった人はVGだけでリキッドを作ります。香料もニコチンベースもVGと水(+その他)が使われており、PGが一切入っていないものもありますので、それを選ぶとよいでしょう。ただしVGは腐りやすいので、腐敗には気を付けてください。実際にPGアレルギーがある場合、Vapeを利用することそのものをやめた方がいいのではないかと思いますが、どうしてもという方は利用を考えてください。

また、ペットにPGが悪影響を与えると一部で言われています。どうやらペットフードへのPGの添加が認められなくなったことに一因があるようですが、ミスト化したPGを吸い込むことについての影響は科学的根拠を見つけることができませんでした。気になる方は対応してください。これもVapeやプルームテックを利用しない(プルームテックのリキッドにもPGが含まれています)ことで簡単に対応ができます。

 

※そもそもPGやVGをミスト化して吸うという行為そのものの人体への安全性について、科学的根拠と言えるほどデータが出そろっていません。「健康面や安全面を第一に考える」というスタンスをとった場合、何も吸わないのが一番良いと思われます。