Vapeリキッドを自作する8 ~VGとPGの比率について~

VGとPGの比率

なぜこれが話題になるのか……

実際にはほとんど問題となりません。お好みでどうぞ。

ただ以下の理由からVGとPGのバランスを考えることがあります。

 

ひとつはリキッドそのものの粘度の違いです。

RDAで利用する場合には粘度が高めのものの方が液漏れしにくいため、VGを多めに使う傾向があります。

しかしクリアロマイザー(コイルヘッド交換型のアトマイザー)やPODで利用する場合には、リキッドの粘度が高いと供給不足を起こしやすく、ドライヒットの原因となりますので、PGの量が多めのものが好まれる傾向にあるようです。PGが多めとはいっても、PGVGの比率はだいたい5:5程度までです。

 どんな道具を使ってどのように吸うか、それが粘度についての答えになります。

 

次にミストの量に影響があることがあげられます。

VGの比率が高くなるほどミストの量が増えます。このため、ミストの量が多い吸い方を好む人はVGの比率を上げることがあります。香料やニコチンベース以外をすべてVGで埋める作り方をMAXVGという言い方をしたりします。

 

最後に味への影響についてがあります。

一般的にPGが多い方が味が出やすいといわれています。しかしミストの質感も確実に味に影響を与えます。世界中のリキッド開発者の間で意見が分かれるところです。実際にフレーバーを運ぶのはPGなのかもしれないが、ある程度VGを多めにのせた方が味を濃く感じやすいという意見さえあります。

レシピサイトなどに掲載されているレシピのPGVGの割合には開発者の意図があります。開発者の味のイメージを大切にしたい場合は割合もその通りに作った方が良いと思われます。そしてやはりその通りに作ったものはおいしいと感じることが多い気がします。

筆者にとってはこの問題については正解はないように思えます。自作するときには口の中が一番気持ちいいと感じる濃さに調整すればいいと思います。また、リキッドがスイーツ系なのかフルーツ系なのか、またはタバコ系であるのかにもよって割合を替えていいと思います。

 

アレルギーやペットへの影響

まれにPGにアレルギーがある人がいます。プルームテックにもPGが使われていますので、これでアレルギーがあった人はすでにその時点で気づいていると思われます。こういった人はVGだけでリキッドを作ります。香料もニコチンベースもVGと水(+その他)が使われており、PGが一切入っていないものもありますので、それを選ぶとよいでしょう。ただしVGは腐りやすいので、腐敗には気を付けてください。実際にPGアレルギーがある場合、Vapeを利用することそのものをやめた方がいいのではないかと思いますが、どうしてもという方は利用を考えてください。

また、ペットにPGが悪影響を与えると一部で言われています。どうやらペットフードへのPGの添加が認められなくなったことに一因があるようですが、ミスト化したPGを吸い込むことについての影響は科学的根拠を見つけることができませんでした。気になる方は対応してください。これもVapeやプルームテックを利用しない(プルームテックのリキッドにもPGが含まれています)ことで簡単に対応ができます。

 

※そもそもPGやVGをミスト化して吸うという行為そのものの人体への安全性について、科学的根拠と言えるほどデータが出そろっていません。「健康面や安全面を第一に考える」というスタンスをとった場合、何も吸わないのが一番良いと思われます。

レシピサイトの使い方 ~ALL THE FLAVORS~

サイトにアクセス

All The Flavors

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TOPページです。24時間で一番人気があったレシピが表示されています。ほとんどがクローンレシピですね。

とりあえず二つ目のBoss Reserve Clone #Remixで説明します。

 

レシピを開く

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開発者からのコメントが載っていますので、より理解を深めたい方はよく読んでください。なぜそのブランドのその香料を選んだか、なぜ香料の置き換えができないかなどが書かれています。

下へスクロールします

 

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1のボタンを押すと計量画面へ移動します。

2の部分には使用する香料が書かれています。この香料を机の上に出しておきます。

3の部分は出来上がりのリキッドに対して、それぞれの香料を何%使うかが書かれています。

まずは1のMIXと書かれている部分をクリックして、次の画面へ移動してください。

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上から

NIC BACE 手持ちのニコチンベース液の情報を書き込む欄です。

・Strength(g/l) ニコチンベース液の濃度

・VG/PG(%) 自分が持っているVGPGの割合

 ※それぞれの数値は瓶に書かれているはずですので自分で確認してください。

 

Finished Batch 作りたいリキッドの情報を書き込む欄です。

・Strength (g/l) 出来上がりのEjuice(リキッド)のニコチン濃度を入力します。

・VG / PG (%) 出来上がりのEjuice(リキッド)のVGPG割合を入力します。

・Size (ml) 出来上がりの量を入力します。

 ※ただしこのサイトは出来上がり希望の70%の量で計量されます。

 ※おそらく使用するユニコーンボトルの70%の量で作り、攪拌する余地を作らせるためだと思われます。50mlのボトルの7割の高さのところで作らせ、3割の空間を作ることによって攪拌しやすくするためでしょう。

 

出来上がりのリキッドのニコチン濃度は好みで設定しましょう。

例えば、DLのサブオームタンク(抵抗が1Ω以下のクリアロマイザーなど)やデュアルコイルのRDAなど(低抵抗のもの、爆煙系)を利用する場合、ほとんどの人が1mg/ml~6mg/mlのEリキッドを利用します。これは一度にたくさんのミストを発生させ、一気に肺まで吸い込むため、この程度で十分なニコチンの刺激を感じることができるためです。

しかしMTL1Ω以上やPODで利用するときには、ミストはあまり発生せず、いったん口の中に貯めてから肺へ入れるため、ひとくちで少量のミストしか体の中には入れません。このため、DLのときの2倍程度の濃度で作る人が多いです。

※あくまでも参考です。

 

g換算量が表示される

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数値を入力すれば自動でgに換算された数値が出てきます。紫の線で囲った部分です。ニコチンベースとPG、VGについては比重があらかじめ設定されているため、改めて計算する必要はありません。また、香料はブランドやフレーバーによってそれぞれ比重が違いますが、このサイトではすべて比重は1として計算されています。

 

並べ替えなど

並べ替えも行うことができます。

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RECIPEをクリックします。

 

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次の画面へ行くと、上部左側にFilterがあります。クリックするとどのような順にソートしたいかが出てきます。とりあえずMost Mixed(一番作られたもの)を選んで試してみましょう。選択したら右側のサーチボタンを押しましょう。

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これで、過去一番ユーザーに試されたレシピの一覧が表示されます。

 

また、キーワードによる検索もできます。

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たとえば、バナナを使ったレシピを探してみます。bananaと入力し、Popular(人気順)かMost Mixed(一番作られたもの)で検索してみます。

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バナナ風味のレシピで並べ替えが終了しました。

作ってみたいレシピを選択すると、以下のような画面が出てきます。

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バナナいちごミルクセーキです。筆者の個人的感想ですが、非常になめらかでおいしいです。また、このレシピはTFAの香料だけが使われていますので、非常に材料をそろえやすいものでもあります。

このレシピに使われているTFAの香料は、どのレシピでも頻繁に使われるものですので、すべて持っていてもいいと思います。

下部、黄☆の部分にSteepDays3とあります。これはミックスしてから3日後からが一番おいしいですよという意味です。一日に2回ほど、2~3分かけてボトルをよく振ります。冬場は振っただけではうまく混ざりませんので、こたつやストーブの近く、電気毛布などを利用して少し温め、グリセリンの粘度を下げてから振りましょう。もちろんすぐ吸うこともできますが、味がとがっていたり、滑らかさに欠けたりと全く味が違います。筆者はこのリキッドはスティープ一週間後あたりが一番おいしく感じました。

オレンジ☆で示したBestVGは、開発者が推奨しているVGの割合です。これはあくまでも開発者がこのレートで作るのが一番おいしくできると推奨している濃度ですので、味を犠牲にする理由(コイルヘッドを使うクリアロマイザーで使いたい、PODで使いたい)などの理由があれば、もちろん変更できます。

 

重量をもとに計量したリキッドの材料がそろいました。

これをもとにリキッドを作成します。

 

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Vapeリキッドを自作する7 ~Ejuice(リキッド)を作る~

香料が届いたら、実際に作りましょう。

 

準備

・道具をそろえる

・PGとVG、ニコチンを準備する

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・レシピを確認する

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・香料の準備

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道具について

 

・スケール(デジタルスケール)

 おそらくこれが最安値です。0.01gまで量れることになっています。実際にはそこまでの精密性は期待できないかもしれませんが、リキッド作成には0.1gまで量ることができれば十分です。香料とPGVGを量ります。

 

・シリンジ

10回程度使うとメモリがかすれて消えてしまい、ダメになってしまいます。ある程度数がある方が便利ですので、100均よりアマゾンなどで10本入りのものなどを購入した方がお得です。因みにこれはニコチンを測るためだけに使いますので、ニコチンを入れない方は必要ありません。

 

・ゴム手袋

ニコチンを入れるかたは準備してください。ニコチンは経皮からも吸収しますので、うっかり手についてしまったときなどにニコチン中毒を起こす恐れがあります。

 

ユニコーンボトル

リキッドを作る際、および出来上がったリキッドを保存するために使います。30mlのものと60mlのものがあればよいでしょう。10ml~15mlは自作する際には意外と向きません。ただし新しいレシピを試す際には15mlサイズのボトルもぎりぎり選択肢に入ります。

 

 

作業場を整える

 

1.机の上を片付けましょう

机の上に余分なものがあると作業しにくいだけではなく、リキッドの材料ー特にニコチンーをこぼしたときに二次被害が発生します。机の上には必要なもの以外を置かず、脇にはキッチンペーパーとティッシュペーパーを準備しておきましょう。

 

2.レシピサイトを開いておく

レシピサイトを開いておきましょう。何度も確認が必要です。

もしくはジュース作成アプリがあれば、そちらを開いておきます。

 

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紫で囲んだg数を確認しながら計量混合をしていくことになります。

 

3.材料を並べておく

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必要な香料をカゴや棚からその都度出す……これは簡単そうで意外と大変です。レシピサイトを見ながら、入れる順番に香料を並べておきます。レシピサイトで使う香料の数と机の上にある香料の数も確認してください。特に2種類以上のリキッドを同時に作るときは、ごちゃごちゃにならないように、きちんと一列に並べ、数と香料の種類があっているか確認しておきましょう。

当たり前のことのように思えますが、はじめは意外と間違いの原因になったり作業が止まったりするものです。作業効率の面からも、安全の面からも、ニコチン~香料~PG~VG~と並べておくことは大切です。

 

作業開始

まずはレシピサイト、もしくはジュースメーカー(DLアプリ)で材料の重量の確認をします。

 

ここからはとても単純です。

 

1.ユニコーンボトルをデジタルスケールの上に置いて、電源をONにする。

 

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風袋計量ができができますので、ボトルをのせてからONにすれば、スケールは0.00gを指しているはずです。

 

2.ニコチンを計量する。

ニコチンをシリンジで吸い上げ、規定mlを直接ユニコーンボトルに注ぎます。多少の誤差はありますが、ニコチンは扱いによっては危険ですから、念のためにmlとgの両方で確認してください。

 

3.TAREボタンを押して、メモリを0.00gにリセットします。

一番目の香料を規定g数入れます。だいたい4~7滴ほどで0.10mgになりますので、ターゲット重量が近くなったらある程度慎重に足してください。ただしあまり慎重になりすぎてそっと滴下するとスケールが反応しなかったりしますので、道具との相性を見極めながら行ってください。

一番目の香料の計量が終わったら、再びTAREボタンを押してスケールを0.00gにリセットし、二番目の香料を規定g滴下します。これを繰り返して、レシピ通り香料をすべて入れます。

 

4.PGを入れる

レシピ通りのPGを入れてください。MAXVGで作る場合にはこの過程は飛ばします。PGまで入れ終わったら、ニコチンと香料とPGの粘度はほぼ同じですので、軽くボトルを揺すって中身をなじませる程度に混ぜ合わせます。

 

5.VGを入れる

これもレシピ通りの重量に入れてください。VGは水よりも比重が大きいので、ml数字よりg数字の方が大きくなります。

 

6.中栓とキャップを閉めて良く振ります。

 VGは粘度が高く、非常に混ざりにくい状態にあります。二分間ほど良く振ってください。ボトルの液体が白っぽくなるくらいまで攪拌してOKです。

 

7.吸う

Shake&Vape(その名の通り振って吸う)タイプのものはスティープせずに、よく混ぜ合わせたらすぐに吸うことができます。

 

7.スティー

ティープが必要なものはスティープします。一日に2回程度、冬場はVGが固くなりますので、少し温めてからよく振ります。

 

※実際にデジタルスケールを使ったミキシングをしている動画があります。12分あたりからデジタルスケールを使って香料を入れていく過程が始まりますので、文字だけではイメージがわかない人は、この動画を見てみてください。

www.youtube.com

Vapeリキッドを自作する6 ~香料について 香料を購入する2~

先の記事ではChefs Ltdからの購入方法を書きました。

次はアメリカ系……

おそらくecigexplessとnicrivあたりが候補に挙がるでしょう。ecigexplessはニコチンも購入できます。送料は高めですが、ニコチンとあわせてFlavorArtの製品でめいっぱい最低送料を埋めるという買い方も考えられるでしょう。

フレーバーメーカーはTFAもFWもアメリカの会社ですので、イギリスより安くて当然です。そしてなぜかFlavorArtの香料がイングランドより安く買えます。Flavorartはイタリアの会社のはずなのに、なぜか(まだ)EU圏のイングランドより安く買えます。ただし、INWとFLVは確実にChefsの方が安いので、Chefsである程度香料を試した後、いろいろと計画的に利用するのが良いでしょう。

nicrivは送料は高いのですが、一番小さなボトルで15ml入っていますし、その上は容量は2oz(60ml)です。TFAやFWは物にもよりますが2ozで4.5ドル程度で買えるなど、かなり割安です。ただ、ここはニコチンの最低容器が250mlですので、ニコチンを購入することはできません。ここもまたChefsの送料と相談しながら購入を考えた方がいいでしょう。

 

ecigexpress

ecigexpress.com

Nicotine River

www.nicotineriver.com

 

アカウントの登録方法やカートの使い方などはほぼChefsと同じですので、そちらの記事を参考にしてください。

 

zakvape.hatenadiary.com

 

Vapeリキッドを自作する5 ~香料について 香料を購入する1~

※当サイトでは個人輸入に関するトラブルも含め、紹介したあらゆる商品とそれらの商品の使用について一切責任は負いかねます。不安がある場合やトラブルがあった場合には、製造元や販売店に直接お問い合わせください。また、法律は逐次変更されることもあります。輸入時には自分で該当する法律を確認して行ってください。

 

実際にリキッドに混ぜる香料を購入します。

もちろんフレーバーに限ればどこででも買えます。楽天でもAmazonでもT&Mでも……国内の通販ということも可能です。

ニコチンと一緒に買うならHiLiQも選択肢に入りますし、グーグル検索すればいくらでも出てきます。

HiLiQ

 

ただし、国内で海外のレシピサイトから引っ張ってきた材料をそろえることはなかなか困難です。特に海外の有名リキッドメーカーのクローンの材料などは日本で揃えることは非常に難しいでしょう。そもそも日本で販売されているフレーバーはVapeで使われることを前提としていません。海外のフレーバーメーカーも昔はそうでしたが、最近はVapeで楽しむことを前提に開発されたものや、Vapeで使われることを前提として、もともとあるフレーバーの内容物を変更して熱して吸うにときに有害とされる物質が発生しにくい「バージョン2」などを発売しています。

そういった経緯から海外通販をお勧めします。送料や単価を考慮した場合、輸入元は主にイギリスとアメリカのお店になるでしょう。

 

お店を決めよう

ハッキリとおすすめはあります。

・有名レシピ開発者が使っている香料がだいたいそろっている(品揃えが豊富)

・日本までの送料が安い

・単価が安い

これらを総合して考えます。

 

一つ目はChefs flavorsです。

イギリスのシェフズフレーバーという販売店です。

価格はイギリスポンドです。ポンド相場は暴れ馬と呼ばれ、相場は1ポンド140円~180円程度で大荒れしますので、購入する際には為替相場もチェックしましょう。場合によってはドル建てのアメリカの会社から買った方が安くなったりします。

 

このサイトは5本程度であれば、4.2ポンドで送ってくれます。10本前後で6ポンド程度、あとは小型国際小包の限界(確か1.5kgか2㎏くらい)まで12ポンドちょっとで送ってくれます。ロイヤルメール(イギリスの日本郵便みたいなもの)のプライス表の価格から3ポンドくらい割り引いてくださっているようです。50本くらい買っても送料は2000円程度。国内では送料無料などを売りにしていますが、必要な香料が一気に買えるとなると、送料の違いは国内での宅配便などと比べても微々たるものです。

 

実際に買い物をしよう

※海外通販経験者など手馴れている方はアカウント設定の方法などについては全て飛ばしてください。

まずTOPページに行ってみましょう

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アカウント登録をする 

このような画面が出てきますので、まず会員登録をします。右上端の人のマーク(赤矢印で示している部分)をクリックします。

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このような画面が出てきますので、赤い矢印部分のCreate accountを押します。

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次の画面で個人情報を登録します。必須事項は入力しないと送料の見積もりができませんので、きちんと入れましょう。この場合、購入を前提としていますので、すべて正しく入力します。名前や郵便番号の入力で迷うことはないと思いますので、住所と電話番号の書き方について説明します。

 

※住所の書き方

住所の書き方で戸惑う人がいるかもしれません。アメリカであれば

R#111-11 2th av. aaa street,

BBB city, CCC, California

など、学校で住所の書き方はこうなりますよ!!などと習った方もいらっしゃるかもしれません。しかし荷物は日本へ届きます。このことを考慮して記入します。

まず郵便番号が正しければほぼ確実に地域までは届きますので、あまり心配は必要ありません。

住所Line1

ここに一番細かい情報を書きましょう。住所Line2は使う必要はありません。

一戸建てにお住まいの方

AAA-ku, BBB-machi, CCC, DDD 111-222

集合住宅にお住まいの方

AAA-ku, BBB-machi, CCC, DDD-apartment R#333-444

AAA区(など)、BBB町(など)、CCC(地域名など)、DDDアパート(もしくはマンション名など)「R#」はルームナンバーとなります。一戸建てでCCCのあとがそのまま番地になる方は、普通に日本で表記されている通り、111-2222など続けて書けば大丈夫です。

集合住宅の場合はお店側を心配させないためにもR#を入れておきましょう。もちろん日本郵便の方は手馴れているので間違えることはありません。

Suburb/City

市町村名ですね。しかしここに市町村まで書いてしまうと、自動見積もりがうまく働かなかったりします。AdressLine1にすべて記入していますので、ここはお住いの「市」(県の下にいきなり町村が来る人は、その町村名を書きます。Line1の住所とダブリが出ても問題ありません)だけを書きましょう。

 State/Province

都道府県名です。普通に「Tokyo to」「Akita ken」などと書いてしまって問題ありません。

Phone Number

電話番号は日本の国際番号「+81」を頭につけ、自分の電話番号の一番最初の0を省略して続けます。

例を出しましょう。自分の電話番号が、090-1111-2222だったとします。

記入するべき電話番号は「+819011112222」です。

 

全てに記入が終わったら、登録します。赤ピンで示しているCreate Accountを押してください。

 

買い物を開始します。アカウント登録をしておけば、カートの中身は保持されますので、お気に入りのレシピを見つけるたびにカートにそのレシピで使う香料を放り込んでおき、あとでまとめて注文することもできますので便利ですね。

 

香料を選ぶ

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 青矢印の部分にカーソルを合わせると、フレーバーカンパニーの名前が出てきます。海外のレシピサイトで特に有名で安価のものを扱うは赤線を引いています。少々値段が高めで使っている人が高度なスキルを持っている場合が多い香料を扱う会社には黄線を引いています。目安として印をつけているだけですので、その他自分が作りたいレシピに沿って会社→商品と探してください。ただし時折取り扱いがないものもあります。そういった場合は別の販売店で探すしかありません。

とりあえずは、フレーバーサイトで見かけるTFAやFAなどはここに表示されている会社名を表していますので、それぞれのタブを開いて選んでください。

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TFAのページを開いてみました。山のようにありますね。どれもおいしそうに見えます。そして衝動的にあれもこれも、「キウイが死ぬほど好きだ!」と思って作成する予定のレシピにないものに寄り道しそうになったり、こっちも混ぜたらおいしく吸えるんじゃないか!?という誘惑にかられますが、待ってください。

一番マズイ買い方は、香料は手元に100種類もあるのに、レシピサイトの人気レシピが一つも作れない状態に陥ることです。そしてたいていの凡人はそれらの香料を適当に混ぜてもおいしいリキッドにはなりません。一部の天才はそれで成功してひと財産築いた人もいますが。もう一度しっかりとレシピサイトを確認してください。そして確実に作れそうなものを選択します。

もしもあなたがappleを使うレシピを選んでおり、どうせappleを買うならばほかにapple香料を使って作れるレシピをあと2~3種類選んでおきたいなという誘惑にかられたならば、それらも作れるようにレシピサイトにてappleで検索し、人気順に並べ変え、内容を見て自分が作れそうなもの、予算内に収まりそうなものを選びます。そうしてカートに追加しましょう。必ず際限なく注文したくなります。面倒でもレシピサイトと香料販売店のサイトを往復し、足りないものがないか、無駄にならないかをよく確認しましょう。

 

さて、ブランド一覧からの香料の選び方ですが、画像の上にマウスカーソルを合わせると、上の画像のように目玉のようなイラストのアイコンと→のアイコンが出てきます。青い矢印で示している目玉のアイコンをクリックしてください。

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そうすると、このような画面がポップアップします。自分が欲しい容量、例えば10mlを選んでADD CARTボタンをクリックすると、カートに追加されます。このポップアップウィンドウは右端の×ボタンで閉じることができますので、いちいち一覧とカートを往復しなくて済みます。

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カートの中身を確認しましょう。このサイトはワンクリックでカートへは飛べないので少し不便です。はじめに右上の赤丸で囲んだカートボタンを押すと、上の図のようにカートの中身の一覧が右端に表示されます。そこから青い印をつけたViewCartをクリックしてカートへ行きます。

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※ここで数量や容量の確認を行ってください。意外と間違って同じものを二つ注文していたりするものです。自分の作ったリストと見比べて、買い忘れがないか、数量があっているか、ml数があっているかをきちんと確認しましょう。

 

清算をする

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海外通販で気になるのはやはり送料ですね。

アカウントを作成する際に、住所を登録しました。ですから送料の見積もりはカートで簡単に行うことができます。下の方へ行き、Shippingの部分にあるAddInfoをクリックしてください。

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このようにすでにあなたの住所が反映された状態で送料が表示されます(筆者の住所は黄色で塗りつぶしています)。黄色で示したEstemateShippingをクリックすると、選択肢が二つ表示されます。上は追跡番号なしの廉価版、下はトラッキングナンバーが付き、受け取りの際にサインが必要な発送方法です。極端に神経質な方でなければ安い方を選んでも問題はないでしょう。今回、適当に19本の香料(一部30ml)を放り込んでみましたが、送料は4.17ポンド(日本円で600円程度)です。上のOutside EU standardを選んでみます。青で印をつけたUpdateShippingCostをクリックすると、チェックアウト準備ができます。

 

このままProceedToCheckoutへ進めばペイパルかクレジットカードで決済ができます。決済画面は日本の通販方法と大して変わらないので割愛します。

 

因みにこの販売店は時折クーポンが発行されます。また、Facebookのグループに参加するとほんの少し割引してくれるクーポンが常時発行されているので、そこに参加するのも手です。また、時折ツイッターで大々的にクーポンコードとともに宣伝しています。この販売店ツイッターFacebookはフォローしておいた方がいいでしょう。筆者も大きなセールがあることに気が付いたらこのブログのツイッターでつぶやきます。一応、お知らせがあるときはメール送るよというニュースレターに登録しているのですが、一度もセールのお知らせが来たことがありません……

CouponCodeのadd couponをクリックすればクーポン入力欄が表示されますので、コピペするだけです。

 

また、一覧から選択するのが面倒であれば、検索もできます。

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青い矢印で示している虫メガネアイコンをクリックすると、サーチウィンドウが出てきますので、そこにStrawberryなどと入力すれば、この販売店が持っているStrawberryという名称の香料の一覧が出てきます。そこから目的の香料へ飛ぶこともできます。

 

トラブルが起こったら

自分で解決する以外ありません。英語は必須です。英語ができなければトラブルが起こった時には自力で解決することは諦めましょう。

基本的にメールで問い合わせをしますが、海外通販の場合、壊れていたり内容物が圧倒的に足りなかったり間違っていた場合などは電話をして「怒っているのではなく困っている」ことを伝える方が手っ取り早かったりします。金額が小さい場合は相手も対応しやすいので、メールで十分です。筆者は海外通販でちょっと金額が大きなミステイクだな……と思ったときにはメールをせずに直接電話をします。アマゾンが巨大な電話によるカスタマーサービス部門を抱えていることからも分かるように、海外では電話による問い合わせというのは非常に大きな意味を持っています。現在は無料通話ツールやインターネット電話など格安で電話をかける方法がありますので、もしもトラブルに巻き込まれた場合はサクっと電話してみましょう。こちらが怒っていないということが相手に伝わると、意外とあっさりと片付きますよ。

 

関税と税関による没収について

まず、商品が出荷された後に起こりえる関税の発生や没収については全て購入者、つまりあなたが責任を負うことになります。販売店に責任を転嫁することはできません。

アメリカの某有名Vape系販売サイトは、関税や税関での没収に関するトラブルを販売店へ問い合わせ、没収された分を返金しろというクレームをする客が増えたため、日本への発送を停止しました。その経緯をはっきりと記載したうえで、日本に住んでいる人とは一切取引をしないとサイトに明記してありました。

アイテム自体の価格や送料が安かったり、品ぞろえが良かったりする販売店を相手にこのようなトラブルは避けたいですね。

 

まず、個人輸入の関税については、日本の税関に到着して税関職員がパッケージを手にしたその時に設定されている為替レートが適用されます。基本的に個人輸入の場合は、16000円以下であれば非課税となりますが、それを超えた場合は徴収手数料(確か700円くらいだったはず)+日本の消費税が課税され、あなたの家の玄関口で請求されます。これは送料を含めた金額です。関税を支払いたくない場合は、16000円を超えないように、少し余裕をもって注文しましょう。

 

次に没収です。

ニコチンは一回の個人輸入で120mlまでの輸入が認められています。これは、ニコチンフリーベースだけではなく、例えばニコチンが3ml入っているEジュースを買った分も合算されます。これを超えると破棄されます。箱ごとなのか一部選択して該当物だけを破棄するかはよく知りません。一応、破棄するときには税関から電話がかかってくるはずですので、電話には出ましょう。交渉次第では箱ごと捨てられる……という事態は避けられるかもしれません。きちんと一回当たりの輸入量を守れば、何のトラブルもないはずです。実際に筆者も税関で開封されていましたが、内容物は香料のみでしたので、何の連絡もなく、開封しましたというステッカーが貼られたうえでリパックされて届けられました。

 

また、イギリスやアメリカの一部の州では大麻マリファナ)またはその成分を含む商品が普通に販売されています。アメリカでは確か通販はできないので問題ないのですが、イギリスでは普通にマリファナを含む商品をVapeで吸うことも問題がありませんので、多くのイギリスのVapeリキッドショップにはそういった商品が通販商品として普通に並んでいます。フレーバー以外の意味が分からない単語がついた商品を購入する際には必ずグーグル先生に尋ねて、日本国内で犯罪に該当するものではないことをきちんと確認してから購入してください。もちろん知らずに誤って購入した……などという言い訳は通じないでしょうし、Vapeを使っている筆者からすると、Vapeそのものが日本国内で禁止されるような状態に陥ることは切に避けてほしいと思っています。

 

香料を購入する2へ続く

 

※当サイトでは個人輸入に関するトラブルも含め、紹介したあらゆる商品とそれらの商品の使用について一切責任は負いかねます。不安がある場合やトラブルがあった場合には、製造元や販売店に直接お問い合わせください。また、法律は逐次変更されることもあります。輸入時には自分で該当する法律を確認して行ってください。

Vapeリキッドを自作する4 ~香料について レシピサイトの使い方と購入する香料を決める 詳細~

実際に香料を買う準備をしましょう

 

レシピサイトを見る

まずこれが一番最初にすべきことです。

alltheflavors.com

http://e-liquid-recipes.com/

この二つのサイトがレシピ数が多く、人気レシピも豊富に抱えています。使い方は別記事で詳細に触れています。

zakvape.hatenadiary.com

 

ここでは2番目のサイトhttp://e-liquid-recipes.com/を見ていきます。

 

レシピサイトを使う

まずサイトトップに行ってみましょう。

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味気ないですね。このサイトはTOP画面の映像もなく、ただこんな風に投稿が新しい順にレシピが表示されます。

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右端にある「Rating」のリンクを押すと、このレシピを作った人の数とその評価を合わせた人気順に並べ変えることができます。まずはここをクリックしてみましょう。

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人気順に並びました。二番目のレシピ、三番目のレシピは突出して数が多いですね。例えばこの上から三番目のレシピはグースジュースのクローンです。こういう風にクローンレシピは試してみた人の数が多い傾向にあります。

例としてこのグースジュースのクローン、Gooffy's Juiceを例に説明します。

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出てきましたね。

これだけの香料が使われています。

上からニコチン、PG、VG、一行開けて青いリンクのある部分がすべて香料になります。グースジュースのファンの人は、まずこの5種類の香料を注文します。

 

()でくくられている部分はメーカー名です。

TPAはTFAとも略されることがあります。THE FLAVOR APPRENTICE

FWはFLAVOR WEST

CAはCapella

他にもFA、FLV、INWなどなどいろいろな有名ブランドがありますので、フレーバー名と一緒にグーグル検索すると、どこの会社の何というフレーバーなのかハッキリと分かりますので、調べてください。

 

メモ帳にコピペするなり、同時に香料の販売サイトを開いてカートに入れておくなりしましょう。

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もう一つほど見てみましょう。ストロベリー味です。少しだけさっぱりしたタルト生地っぽいサクサク感のあるクッキーの香りにバニラカスタードの風味が薄くついています。

皆さんは上から見てみて、自分が好きそうなレシピを選んでください。ストロベリーは嫌だ、メロンがいいというかたは、香料にメロンが中心に使われているものを選ぶといいでしょう。タバコ味ならRY4というものが使われているものを選びます。

 

レシピを自分好みにソートする

先ほどは人気順に並べ変えましたが、自分が使いたい香料、もしくはメインにしたい香料のレシピだけを取り出してソートすることもできます。

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メロン味を探してみましょう。日本語には対応していないので、melonと入力します。分からない単語があれば、辞書などを使って綴りを確認してから入力してください。このサイトはグーグルのように入力した単語に近いものを探してはくれません。本当に入力した通りにしか検索結果を表示してくれないので、何も出てこなければまず綴りをチェックしてください。

 

・赤丸の部分に探したい味の単語を入力します。

・その右、紫で囲んだ部分「Search」ボタンをぽちっと押します。

・結果が表示されたら右のRatingボタンで人気順にソートしましょう。

 

このサイトは少々重いです。気長に待ちましょう。

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一番人気のレシピを開いてみます。メロン味なのにパパイヤとマンゴーに甘味料が二種類使われています。CottonCandyとSweetrnerです。二種類とも甘味料なので、一つでいいのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、この二つの甘味料は口の中に与える印象が違います。はじめはレシピサイトを信じて甘味料が二つかぶっていたとしても、きちんと二使いましょう。

実はこのレシピ、CutwoodのMegaMelonのクローンです。かなり似ているという評判です。TPAにはHoneydewとHoneydew2がありますが、この二つは香りが違うそうですので、無印の方を購入します。他の会社でもV1V2などありますが、V1を改良して有害物質を取り除いただけでほとんど香りが同じのもの、香りが違うので1と2などと数字をふったもの、各社それぞれいろいろな表示をしていますので、買う前に確認しましょう。

 

買い物リスト完成

これで買い物リストと呼べるようなものができました。

レシピを三つピックアップしてみました。この時点で香料の数は15本です。このように、作ってみたいレシピを探して2~3種類選ぶと、結果的に15本くらいから20本くらいになるのです。

人によっては30本くらいになるでしょうが、海外サイトで購入すれば一本150円程度ですから、送料を含めて5千円以内で収まるでしょう。

まれに高価な香料があります。10mlで700円など……これはシナモンなど希少なもの、香料がより濃縮されているもの(一滴でTPAなどの5倍~10倍の濃さがあるものもある)で、一本買えば長持ちはします。初めて選んだレシピにこのような香料が混じっていたら、自分が許容できるならそれを買ってください。もしも高すぎると感じるならば、別のレシピを探してください。

はじめは計量やMIXの段階などで「一滴多く入った!!」など、よくあることです。高価な香料はこの一滴が大きな命取りになることもあり得ますので、あえて高い香料が使われているレシピを避けるというのも一案です。

Vapeリキッドを自作する3 ~香料について 主に選び方など~

Vapeのリキッドは香料や甘味料、清涼剤などを使って「味」らしきものを付けることができます。

甘みと清涼剤については別記事を参照してください。

zakvape.hatenadiary.com

 ここでは主に風味をつける香料について紹介します。

 

 

味?風味?

味付けをするといっても、実際にケーキ味のリキッドやタバコ味のリキッドができるわけではありません。お祭りの屋台のかき氷のように、色と風味をのせて甘みを足したものを食べると、「なんとなくコーラ(メロンやストロベリー)味のかき氷を食べている」という気がするというものと同程度です。

 

私たちの周りには食品添加物によって風味づけされた食品や飲料がたくさんあります。最も分かりやすい例は、フレーバーウォーターでしょう。色は水と変わらないのに紅茶の味がしたり、ブドウの味がしたりする、あれです。手作りとはいえ、自宅で焼くケーキにもバニラエッセンスを入れたりします。こうして私たちは香りを味と感じることがあります。これを利用したものです。

 

ただし実際に舐めたときに味を持っている香料もあります。ほとんどは甘味料の味ですが、それ以外のもの(スパイスなど)も存在します。

 

購入する香料を選ぶ

 ここが一つのハードルになるでしょう。

ほとんどの人がはじめは「〇〇ブランドの●●というリキッドに似た味を安く作りたい」といった入口を持っていると思います。販売されているリキッドを模倣したレシピもたくさんあります。これらはクローンと呼ばれます。

一番いいのはレシピサイトで人気のレシピを探します。少々まどろっこしいのですが、人気順に並べ変えて上から一つ一つレシピの内容を見ていきましょう。あなたはストロベリー味のものが吸いたいですか?アップル味やメロン味やマンゴー味のものが吸いたいですか?それともタバコ味? もしもすでに販売されているメーカーの模倣品を作ってみたいのであれば、「クローン」と書いてありますので、それを探します。

レシピの内容を見ながらそれぞれ自分が吸ってみたいと思うレシピを2~3つ選びます。これらに使われている香料の数は、おそらく15~20本くらいになるでしょう。これが最初に購入すべき香料の数であり、あなたば最初に持っておくべき香料です。

 

何故香料がたくさん必要なのか

香料単品で吸うことはもちろんできます。それで満足であれば、そこがゴールで何の問題もありません。

しかし、実際には一つの香料……例えばアップルをより引き立たせるために、サポート香料としてストロベリーやキウイなどを少量加えてあるものがほとんどです。あるレシピではアップルを引き立たせるために、ストロベリーとキウイよりがアップルより大量に混合されています。実際にそれを作って吸ってみたのですが、もう本当に爽やかでジューシーなアップルです。ストロベリーやキウイは一切感じませんが、裏側にうっすらと紅茶のような渋みがある香りを感じることができます。

こういった香りが層を作っているものをレイヤーと呼びます。

このレイヤーは同じフルーツ同士を組み合わせるだけであはありません。例えばストロベリークリームやマンゴークリーム風味のものを作りたいとき、サポートとなるフルーツの香りの香料に加え、クリームやクッキーの風味の香料を足していきます。そうすることで、香りに一体感を持たせたり、全体を包み込んで滑らかな風味をもたらしたりします。これらは設計と呼ばれ、開発者は香りを設計して香料を投入し、製品を作ります。

ではレシピから入れたくない香料を勝手に抜いていいでしょうか? もちろん抜けます。しかしはじめは悲惨な結果を招くことが多いでしょう。初心者には何を抜いていいか、何を置き換えることができるかということが理解できないからです。

これがある程度の数の香料を購入しなければならない理由になります。