禁煙とVape3 ~ニコチンについて1~

禁煙のためにVapeへ移行したい人のための記事です。

 

ニコチンリキッドについてお話しします。

※他のサイトや論文なども読んで、自分で良く理解して、自己責任での利用をお願いします。

 

ニコチンは現在医薬品扱いで、国内でニコチンリキッドの販売購入譲渡はできません。ただし個人輸入で一回に120mlまで輸入がみとめられています。

 

このため、ニコチン入りのリキッドを使いたい方は、個人輸入を自分で行うことが条件になります。現在は日本語対応の中国サイトなども増えてきており、クレジットカードかペイパルのアカウントがあれば購入することが可能です。

www.hiliq.com

 

まず液体になっているニコチンにはニコチンフリーベースとニコチンソルトベースがあります。製造方法と化学式が違います。

ニコチンの体感も違います。ニコチンフリーベースは効いてくるのに一分前後かかることもあるといわれています。ニコチンソルトベースでは30秒程度とも言われていますが、確固たる数字ではありません。

ニコチンフリーベースのe juiceの場合は12mgくらいが販売されているもののニコチンの強さではおおよその中間値となりますが、ニコチンソルトベース使用のものは30mg程度が中間値となります。※あくまでも商業界の表示上もので、個人が最も消費している数値ではありません。

 

ニコチンフリーベースは主に喉に刺激があり、どんなに強くても24mg程度が限界と言われています。ニコチンソルトは喉への刺激がほとんどないため、50mg前後での運用が可能とされていますが、体内に吸収できる量はフリーベースよりも少ないといわれています。

因みに筆者は通常ニコチンフリーベース3mgのejuiceをDLでおなかいっぱいです。MTLの場合は3mgだとずっと満足できなくて咥えっぱなしの文字通りおしゃぶりとなります。

 

ニコチンの濃度

 

紙巻きたばこでは、セブンスターが1.2mg、メビウス(旧マイルドセブン)で0.8mg、メビウスワンで0.1mgとなっています。これは一本当たりの煙の中に含まれているニコチンの量で、紙巻きたばこそのものが持つニコチンの量ではないそうです。

 

ここで多くの人が気になるのは、例えばセブンスターを吸っているならば何mgと表示されているe juiceを買えば満足できるかということでしょう。しかし残念ながらそれはわかりません。

 

Vapeで使うベースリキッド、または市販のe juice(日本で市販されているVape用のリキッドにはニコチンは含まれていませんので、あえて海外で販売されているe juiceあるいはe liquidの名称で呼びます)では1mlのリキッドの中に何mgニコチンが含まれているかで表示されています。

 

例えば30mlボトルに3mgの表示がある、そのままアトマイザーに入れて吸えるタイプの味と香りがついたe juiceがあるとします。これは「一回(例えば紙巻きと同じくらい3分間くらい)吸うと3mgのニコチンが摂取できるという意味ではありません。あくまで純粋に1mlの液体の中に3mgのニコチンが存在しているというだけです。1mlの水は1000mgです。よって、ニコチン濃度は0.3%となります。

Vape界隈では

 

このうちの何mgが体内に吸収されるかといったことは分かっていません。もちろん紙巻きたばこでも実は分かっていないのです。ですから、選ぶときには自分が吸ってみて満足ができる濃度に調整する必要があります。普通の人がVapeを吸うと、一日に2ml~5mlのリキッドを消費するといわれています。もちろん一日中ミストを大量に焚いてで遊んでいれば10mlなどあっという間になくなるでしょうが、あくまで目安としてこの程度とします。このため、3mgのe juiceを何となく吸うと、一日に6mgから15mgのニコチンを消費することになります。紙巻きたばこで一日セブンスターをひと箱吸えば、おおよそ20.8mg、メビウスで16mgですので、おおよそ似たような数値になります。

 

ただし、Vapeの場合はミストですので、煙と違って肺胞からはニコチンを吸収しません。このためニコチンが何となく効いてきたなと感じるにはタイムラグが生じます。そして紙巻きたばこにしてもe juiceにしても、どのくらいの量が体内に吸収されているか知ることほあ不可能です。

 

さて、あなたは今吸っている紙巻きたばこをニコチンが何mg入っているかで選んだのでしょうか? なんとなく健康を気にして1mgのものを吸っている人を除けば、ほとんどの人が吸ってみて味とニコチンタールのバランスで、自分が一番好ましいと思ったものを吸っていると思います。このようにVapeでも吸ってみないと分かりません。吸い方の癖、MTLかDLかによってもニコチンの効きの感じ方は大きく違います。同じ人が紙巻きたばことVapeを同じ吸い方で吸うかというと、好みが分かれてきていろいろな吸い方に分かれていきます。

 

このため、今の紙巻きたばこから換算してニコチン濃度を決めることはほぼ不可能です。すっぱり諦めましょう。たばことVapeは別物です。自分に合ったものを探します。

 

余談ですが、アメリカで禁煙目的として大流行して、さらにその味のおいしさから喫煙したことがないティーンエイジャーをニコチン中毒にしたと話題にもなったJUULという商品があります。PODの一種で、PODカートリッジには初めからリキッドが充填されており、カートリッジは完全使い捨てとなっています。これにはニコチンソルトが1mlあたり50mg入っています。

数値だけ見ると紙巻きたばこと比較するのもバカらしいほどの量です。これらのことからも単純な比較はできません。筆者はJUUL吸ったことはないのですが、ニコチンソルトを使ってリキッドを作った場合、POD利用のために1mlあたり20mgに調整した程度で満足です。どんなヘビースモーカーを自称する人でも、Vapeは別物と割り切って、数値は目安として自分の好みを探ってください。

 

結局、自分で吸ってみるしかありません。

なんとなく「一服」だと自分が感じる時間で満足できる量が適量です。Vapeが手放せなくて一日中吸っている量では少なすぎです。おそらく思い切って数値を上げた方がいいでしょう。強すぎるものを吸うと気持ち悪くなるのですぐわかります。紙巻きたばこを地獄のようにチェーンスモーキングしたときのあの気分の悪さですね。「一服」だと感じる時間よりも早く気持ちが悪くなってしまうようなら、数値を下げます。

自分がヘビースモーカーだと感じる人、ニコチン摂取量が低いことに不安を抱く人はフリーベースで12mg~24mgのものを、あまり高くしたくない人は3mg~6mgのものから試してみるといいと思います。POD用はニコチンソルト30mg前後が販売されているものでは主流です。

 

続いてニコチンフリーベース、ニコチンソルトベース、ニコチン入りe juiceの買い方へ……